ヒュッゲという暮らし

以前、当店がお取り扱いをしていた物件の紹介の中に、「ヒュッゲ」という言葉がありました。
私はこの言葉を全く知らなかったので、早速調べてみると。

「ヒュッゲ」とはデンマーク語で、日本語に訳せる言葉はありませんが、「スローな時間を楽しんだり、そのための環境を整え、日常に幸せを感じる」という暮らしのスタイルの一つだということでした。

日照時間が短い北欧では、家の中での暮らしが多い為、建物の内側に重きを置かれています。
どのようにすれば、家の中での生活が豊かになるのか。

近年、日本では北欧家具が人気を博しています。
私も北欧家具のサイトを見ては、日々、妄想に明け暮れています。
なぜ北欧家具に魅力を感じるのかなぁ...と思い、行き着いた先が「ヒュッゲ」でした。

温もり、優しさを感じるデザイン。
それは、家具のみならず、雑貨、家の内装にまで感じられます。

家具も雑貨も家も大切に使い、大切にしているものだからこそ、大切な人に引き継いで使ってもらいたいという想いが溢れているのを感じます。そんな、愛着のあるものに囲まれているからこそ、家での時間を楽しく過ごし、豊に暮らすことが出来るのだと。

日本の「中古住宅」。
北欧までの意識の高さには、ちょっぴり及びませんが、リフォームやリノベーションを経て命を吹き返し、また新しいご家族に楽しく大切に使ってもらえたら、繋ぐ担い手の私たち不動産会社も喜びひとしおです。
そして、お箸一つでさえ古いものを手放すとき、「ありがとう」と伝える心があれば、日常の些細な出来事に喜びを感じられ、豊かな生活「ヒュッゲ」に近づけるのかなぁと、アラフィフおばちゃんは妄想に浸るのでした。

また、この「ヒュッゲ」という言葉を使って物件をご紹介された店長。
「知らないことを知る」きっかけを与えてくださったことに、密かに感謝するアラフィフおばちゃんでした(^-^)。

北欧チェストと椅子。
椅子は10年前、山口の今は閉店されたアイアン雑貨のお店で一目惚れ。
アラフィフおばちゃんが生まれた年代の愛着のある家具たち。
そして家。
ヒュッゲを取り入れ居心地の良い空間で、残りの人生を豊かに過ごし、そして次へと引き継げることが出来たら、この上なく幸せなことだなぁと思いました。