自分の名前は好きですか?

昨日、お昼の休憩時間に店長がボソッと
「キラキラネームで改名だって。王子様だって。」
と何気なく仰られました。

「王子様⁈それは無いですねぇ?昔、ピカチュウっていう名前が話題になってましたけど。。。」と、私。
「そうやねぇ。そんな名前もあったねぇ。」と、店長。

そんな会話でその話は終わりました。
今日、スマホで何かを調べようとしてグーグル検索を開くと、検索ワードに「きらきらネーム改名」と出てきたので、「そういえば昨日、店長が仰られていたなぁ」と気になり、その検索ワードをクリックして記事を読んでみました。

その方は、現在21歳の男性。
「王子様」から改名をしようと決断された理由は、名前に対しての他者からの偏見と将来を見据えて。
高校在学中に改名の手続きを行い、卒業式の数日前に戸籍の変更届を出され、手続きが無事に終わり改名に至ったということでした。

記事の見出しにもなっていた、命名についてその男性の見解が
「名前を決めるのは親だけど、その人生を歩むのは子供」でした。
その言葉が私の心に刺さりました。

それは、私が改名を初めて知った中学生の頃です。
同じクラスの男子が卒業前に名前が変わっていたことを疑問に思い聞いてみると、自分の親が住職でお寺を継ぐからということでした。

そして、名前の付け方に疑問を持つ出来事もありました。
それは、私の子供たちの名前を誰に付けてもらうか問題でした。
結局、長女は仲人さん、次女は私たち夫婦、長男は主人方の親族一同を纏めていた叔母さんが付けました。
キラキラネームではありませんでしたが、どんな名前を出して来られるか正直心配でしたが、お陰様で子供たちは自分の名前が好きだと言っております。

その後、親族一同を纏めていた叔母さんが、主人の兄の子供( 女の子 )に付けた名前が 『〇〇衛』 だったことに衝撃を受け、当時はその子の未来を案じました。

名付ける方は、子供の行く末が幸多き道であるようにと、様々な想いを込めてこれが一番良い名前と信じて付けられますが、本当に、「名前を背負ってその人生を歩むのは、付けられた子供本人」です。

家督を継ぐなどで、どうしても改名をせざるを得ない状況に置かれた場合は、受け入れるしかないのかも知れませんが、きらきらネーム然り、度を越した当て字など、名付け親が当事者を「自分の物」と勘違いして付けられる錯誤が起きなければ良いなぁと思った記事で、店長との何気ない会話でした。